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11/20★グラン・ブルー
2005年11月20日(日) 17:48
セライの秘密本棚に新しいレビューを書き加えました。

『グラン・ブルー』

私にとっては、とても大事な映画。大切な1本です。

”青” が ”蒼” になり、そして ”碧” へと変わる異世界、深海。
常に死ととなりあわせの、この異世界に焦がれて挑み続ける人間たちの
フリー・ダイビングを通じた人生の物語。海の神秘的な碧の色とエリック・
セラの美しいと音楽が印象的で、映画が始まったその瞬間から、
ぞくぞくするような感覚が押し寄せてきます。

この映画の中でエンゾ役として、で一躍有名になったジャン・レノも
すっごくいい味だしていたけど、ジャック役のジャン=マルク・バール
の内向的な、はにかむ笑顔が役にピッタリあってましたね。

海を舞台にした映画は数々あれど、これほど海が妖しく艶かしい姿に
見えたのは初めて。途中のジョアンナとジャックのベッドシーンと
重なって、海が終始エロティックに映りました。

ジャックはジョアンナとのセックスでは結局真のオルガズムを得られずに
結局、海と女性性を象徴するイルカ達にそれを見出す・・。
鼻血を出して目を見開いたシーンは、たぶんそれを表現していたんじゃないかな。

ハッピーエンドを期待している人には向かないラストだけど、
新たな命を身ごもるジョアンナが最後にジャックが海に向かうのを
静かに見送るシーンは彼女の海の碧よりも深い愛を感じて、何度
見ても泣いてしまいます。普通の形では成就することのない
ジャックとの愛を私がジョアンナだったら受け入れられるか・・
ちょっと自信がもてませんが。

この物語の主人公にもなった、ジャック・マイヨールは
2001年のクリスマスも近い日に、74歳で自らの命を絶ちました。
『グラン・ブルー』というこの作品が世に出てからというもの
彼の心は病んでいき、自ら孤独の淵へと突き進んでいったと言います。

海をこよなく愛し、イルカ人間であることを自ら証明してきた
フリーダイビングの覇者は、映画の世界のように碧の深海へ
イルカを迎えに旅立ったのかもしれませんね。


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→「グラン・ブルー」についてセライが書いたレビューを読む♪


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